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【著者が語る】細野真宏のニュースでわかる世界一わかりやすい株の本
経済・映画評論家 細野真宏氏 「情報」を「資産」に変える
(文芸春秋・1000円)
FujiSankei Business i. 2007/4/24

 
 最近「経済のニュースは難しくなった」という声がよく聞かれますが、その背景には「株」が大きく関係しています。新聞を見ても連日のように「TOB」「LBO」「MBO」「三角合併」など、これまで馴染(なじ)みのなかった「株用語」が大きく報道されています。

 ここで認識しておきたいことは、今は「かつての日本経済」と根本的な構造が変わったということです。戦後からバブルまでは「株式の持ち合い」という独特な仕組みがありましたが、バブル崩壊以降、会社は自分が生き残るのに必死になり、「株式の持ち合い」という“仲良しシステム”がどんどん解消されてしまったのです。その結果、日本では「買収時代」が生まれたのです。このように日本経済の根本的な構造が変わってしまい、もはや株の知識がなくては「世の中の動き」すら理解できなくなってしまったのです。つまり今のニュースがわかるには、この本のように次の2つを実践する必要が出たのです。

 (1)「LBO」などの「必修の経済用語」を覚える

 (2)「経済的な思考力」を鍛える

 まず(1)は、受験勉強の時にも経験があると思いますが、「不得意な教科」については「どうせ解ける人間は自分が知らない公式を知っているんだろう」と“後ろ向き”に考えがちです。でも、実際に問題が解けるようになると、実は「知っておくべき公式」というのは数が少ないことに気が付きます。これとまったく同じで「新しい日本経済のニュース」が理解できるための「経済用語」は、実は非常に数が少ないのです! 

 次に(2)もやはり受験勉強と同様に、「知識」だけでは問題は解けるようにはなりません。「経済的な思考力」をもとに、「知識」と「知識」を結び合わせて、毎日の断片的なニュースの情報を「知恵」に変えていく必要があるのです!

 「新しい日本経済のニュース」が理解できるようになれば、「経済の動き」がわかるようになり、自然と「株価の動き」もわかるようになるでしょう。この本によって、この先ますます厳しさを増す自己責任時代を賢く生き抜くための“「情報」を「資産」に変える力”を身に付けるお手伝いができたらうれしく思います。

                   ◇

【メモ】細野真宏

 日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”の著者。『経済のニュースがよくわかる本「日本経済編」』(小学館)は経済本で日本初のミリオンセラーとなった。もともとは数学が専門で大学受験用『数学が本当によくわかる本』(小学館)は200万部を超える大ベストセラーに。最近は映画評論でも活躍がめざましい。
 

【著者が語る】「寅さんに学ぶ日本人の『生き方』」 /
エコノミストたちの栄光と挫折/竹内宏(著)
「アフリカ・レポート」/松本仁一(著)
『距離感』が人を動かす/大塚英樹(著)
覚悟のすすめ/金本知憲(著)
おつまみ横丁/編集工房桃庵編
投資の達人探訪/川崎さちえ(著)
野村再生工場/野村克也(著)
中国のM&A[その理論と実務]/熊琳、梶田幸雄(著)
隷属国家 日本の岐路/北野幸伯(著)

Copyright(C)2007,FujiSankei Business i.

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