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10月20日から東京国際映画祭 20回目を機に新たな試み続々…

2007/8/2

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 ■ブースの規模拡大 新規参入しやすく

 日本で唯一、国際映画製作者連盟から公認されている「東京国際映画祭」が10月20日から28日まで六本木ヒルズ(東京都港区)などを会場に開かれる。今回で20回目を迎える同映画祭がフィルムマーケットの規模拡大、俳優の海外進出支援などに取り組みだした。(堀口葉子)

 ◆「シルク」特別招待

 「この映画祭は、フィルム産業の育成に貢献する場にしていきたい」

 7月30日、六本木ヒルズで行われた「第20回東京国際映画祭」の概要発表会見で、角川歴彦・同映画祭チェアマンは、力強くこう宣言した。

 映画祭は今年、六本木ヒルズと東京都渋谷区のBunkamuraの2会場で開催される。特別招待作品は総製作費30億円の日伊加合作映画「シルク」(フランソワ・ジラール監督、来年正月公開)をはじめ12作品が並ぶ。そして世界から応募のあった670作品から選ばれた15作品が上映、審査される「コンペティション」、新進監督を世に出す「日本映画 ある視点」などが行われる。

特別招待作品「シルク」(C)2006 Jacques−Yves Gucia/Picturehoues Productions
特別招待作品「シルク」(C)2006 Jacques−Yves Gucia/Picturehoues Productions
 新企画は、世界で評価が高いものの日本では紹介されていない秀作10本を上映する「ワールドシネマ」と、東京を舞台にした作品約50本を上映する「映画が見た東京」の2本。

 このほか、外国映画吹き替え50周年を記念して、羽佐間道夫ら声優陣が実演を披露する「声優口演ライブ」(21日)も予定されている。日本独自ともいえる吹き替え文化の神髄が味わえそうだ。

 華やかな映画祭は、もう一つの顔を持つ。映画やドラマを売買するフィルムマーケット「TIFFCOM」(10月22〜24日)だ。

 ◆露やガーナからも

 「TIFFCOMは、4年目に入りマーケットとして定着しつつある」(角川チェアマン)という。そこで今年はマーケット会場のブースを昨年の99コマから129コマへと増やし、規模を拡大することにした。

 単にコマ数を増やすだけでなく安価な「チャレンジブース」を20コマ設け、新規企業が参加しやすい環境を整えた。通常、期間中の1コマ出展料は31万5000円だが、チャレンジブースは10万5000円。もっともブースのスペースは通常ブースと比べ3分の1と狭い。それでも国際映画祭に出展できることから国内外の企業から申し込みが寄せられた。

 事務局によると、「4年目となり認知されたのか、昨年に比べて早くコマが売れた。もう、ほぼ予約で埋まっている。今年は新たにロシア、ガーナからも参加企業がある。多くの国からこないと、マーケットは広がらない。すぐ後に開催される(韓国)釜山映画祭に行かずにこっちにきてほしい」と呼びかける。

 事務局では、映画祭に集まる国内外のバイヤーを昨年実績から500人増となる3500人を呼び込みたいとしている。

 ◆俳優の海外進出を

 日本人俳優の海外進出を後押しする企画も用意されている。渡辺謙、役所広司らがハリウッド映画で活躍しており、もはやハリウッドは夢とはいえない。

 「渡辺さんらがどのようにして起用されたか、その経緯を知りたい日本の芸能事務所は多いはず。そのチャンスを作りたい」(事務局)との思いから立案された。

 題して、「キャスティングフォーラム(仮称)」(23日予定)。米ハリウッドのキャスティングエージェント20人と日本の芸能事務所が直接、話し合える場となる。

 「この20年で映画の世界情勢は変わり、アジアの映画製作が活発になっている。この映画祭が世界のコンテンツ発信の核となるようにしたい」

 東京国際映画祭に携わる経済産業省の岡田秀一・商務情報政策局長がこう語るように、日本を含めたアジア映画を核にすることで世界から注目される映画祭へとブランド力を高めていくことが求められている。東京に世界から優れた作品やバイヤーらが集まってくれば、日本映画界にとってもいい刺激となる。
「東京国際映画祭」の開催概要委員会に出席した、左から、福田慶治・事務局長、角川歴彦チェアマン、山下洋輔さん、羽佐間道夫さん、高井英幸理事長
「東京国際映画祭」の開催概要委員会に出席した、左から、福田慶治・事務局長、角川歴彦チェアマン、山下洋輔さん、羽佐間道夫さん、高井英幸理事長
 
 日本の映画、アニメーション、ゲームなどを集中して世界に発信するため今年から開かれる「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)」(9月19〜10月28日)。東京国際映画祭はコ・フェスタのメーンイベントの一つとして位置づけられている。コ・フェスタを成功に導くためにも映画祭の成果が注目される。

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