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女優? ハマりそう 家族愛 何かいい〜
2008/1/30
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記憶が蘇(よみがえ)るあの時代…。“団塊世代”には懐かしく、サウンドは、いまでも新鮮である。1970年代、“フォークの神様”といわれた吉田拓郎の曲で全編を彩る「結婚しようよ」(佐々部清監督)は泣けて笑って、また泣ける。テーマは家族愛である。その中で、映画“初出演”のAYAKOの演技が光っていた。主役の三宅裕司、真野響子らの俳優と堂々渡り合う。本格派ガールズバンド、中ノ森BANDのボーカル、AYAKOの“独白”です。2月2日(土)より松竹系で全国公開される。(編集委員・清水満)
≪“なりきり感覚”≫
ハスキーな声に圧倒的なステージでのパフォーマンス。ボーカル、AYAKOとしての人気は上昇中だが、女優としてもいい味を出している。
「ハハハ、これからハマリそうで…」。バンカラ二女を演じるが、セリフをしゃべるのではなく自然と発している。演じるのでなく“なりきり感覚”である。「よくドラマで共演すると恋人同士になるとか、恋に落ちるとか言うじゃあないですか。私の場合、恋愛じゃあないけどあの気持ちわかりますね。撮っている間、ずっと役の“歌織”だったんです。だから三宅さん(裕司)が、テレビのバラエティーなんかに出てると“お父さん、どうしてテレビに?”って思っちゃって。三宅さんに話したら爆笑された」
団塊の世代、三宅裕司ふんする父は企業戦士ながら昇進も断ってひたすら家族とのきずなを求めた。家訓は夕食は必ず家族で一緒でだんらん…。長女は恋を意識し、二女、歌織役を演ずるAYAKOは歌手という夢を追う。大テーマは『愛』である。
≪いつも歌ってた≫
「ウチはお父さんもそろってだんらんすることってなかったんです、離婚してたから。けど、家族ってものはこんなにも大切なんだって、改めて知りました。この映画、人を恋する気持ちだったり、夢に向かっての愛だったり、何かいいなあって…。お姉ちゃんが彼氏を連れてきて、“結婚したい”っていう。その時の三宅さんって、世のお父さんの気持ち、出てますよね。顔であれだけの演技する。言葉も必要なんでしょうが、年頃の娘を持つ世代にはグッとくるでしょうね。いま世の中にあふれる犯罪とか、愛に飢えている人、多いけど、この映画を見たら減るんじゃあないかと…」
22歳、福岡・田川生まれ。実家が飲食業を営みカラオケがあった。「人間が最初に鳴らす楽器って“声”じゃあないですか。で、いつも歌ってた」。本格的にレッスンをするために上京し、14歳でスターライトオーディションのグランプリに輝いた。その後、ギターとドラムを習い、女性だけのロックバンド「中ノ森BAND」を結成しボーカルを担当。レコード大賞新人賞(05年)、金賞(06年)と実力つけた。昨年は全国縦断ツアーもこなした。そんな折、「半落ち」(04年)、「出口のない海」(07年)などでブレークした佐々部清監督からの出演以来だった。
≪拓郎作品カバー≫
「監督がライブを見て、気に入ってくれたらしいんです。パフォーマンスが評価されたことはすごくうれしかった」。佐々部監督は、大ファンであった吉田拓郎の曲が全編に流れる青春映画を作るのが夢だった、という。そしてAYAKOに“一目ぼれ”。「今回、初めて拓郎さんの歌、聞いたんですが、すっごく新鮮で…。演奏したらスタッフからもいいじゃん、って。(CDを出す)予定はなかったんですが、“言霊”ってあるんですね」。映画の中でカバーした拓郎の「結婚しようよ」「風になりたい」が23日にシングルCDとして発売された。“AYAKOバージョン”もなかなか聞かせる。
映画では拓郎作品全20曲が流れる。団塊世代にとっては神様的存在である。「拓郎さんの歌って世代を越えている感じがする。メロディーもそうですが、映画では歌詞と場面が同時進行していたり、いい意味で疲れるけど、いろんな感情がある分、泣いて笑って、見終わってすべて落書きされたものが洗い流されるような感じで、何か愛があるなって…」
忘れかけていた日本の家族愛がド〜ンと描かれている。
◇
【メモ】
★お酒 映画の中でもお酒を飲むシーンがある。「好きですね、お酒…。芋焼酎です。クランクアップのとき、女性はみんな花束をもらったんですが、私は監督から“森伊蔵”でした。超ラッキー」
★放浪の旅 「去年ツアーで忙殺されて…。しっとりとまでいかないけど、ロックで弾けるのでなく、アコースティックでインストなんかもやりたいな。自分の中では転換期だと思っているので、6月くらいにアメリカに放浪の旅に出て、そう、ライブハウスとかで、たくさん音楽を聴いたり、自分でもフラッとギターを弾いたり…。音楽に触れる旅をしたい」
★3rdアルバム 『エレクトリックガール』が3月5日発売される。シングル「旅の扉」「イソブラボー」「雪」「風になりたい」4曲含む全14曲収録。初回プレスDVD付き3360円、CD2940円
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■松竹系来月2日公開
【あらすじ】 若いころ、プロのミュージシャンを目指していたが恋人(真野響子)との結婚を優先。以来家族一途の生活を歩んできた香取卓(三宅裕司)の唯一の楽しみは一家だんらんの夕食だった。ところが、長女、詩織(藤澤恵麻)に恋人ができ、二女、歌織(AYAKO)は仲間とバントを組んで音楽活動。おまけに妻まで自立を口にし、崩れかかる家族のルール。さあ父はどうする? 父のかつての親友でライブハウスのオーナーに岩城滉一、その弟分にモト冬樹。田舎暮らしを実践しようとする老夫婦には松方弘樹、入江若菜のベテランが名を連ねる。
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