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ユニバーサル、新人ブレーク続出の秘訣 着うた動向で宣伝販促強化
2008/8/1
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新人アーティストのブレークが続くレコード会社大手、ユニバーサルミュージック(東京都港区)。今年上期にシングル売り上げ首位を記録した青山テルマ、今年の新人で初のアルバム首位を飾ったキマグレン、と話題は尽きない。音楽市場の伸び悩みをよそに、ヒット創出を続ける同社の戦略を探る。(堀口葉子)
ユニバーサルミュージックは今年上期(1〜6月)、CDの生産実績ベースのシェアを、前年同期の15・2%から17・5%に引き上げた。好調の要因の一つが収益性の高い新人のブレークだ。
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| 今年上期のシングル売り上げ1位を記録した青山テルマ |
最新のオリコンアルバムチャートでも、2位にGReeeeNのアルバム「あっ、ども。おひさしぶりです。」(6月25日発売、現在の総売り上げ64万枚)、3位にはキマグレンのアルバム「ZUSHI」(7月16日発売、同7万枚)が続く。いずれも上位は同社の新人が占め、入れ替わりが早いチャート内で好成績を維持している。
新人が次々ブレークする背景を小池一彦社長兼COOは、「デジタル配信とパッケージCDの共生が功を奏した」と説明する。
「昨年からブレークしている当社の新人たちには、すべて共通点がある。それは、CD発売前、携帯電話の『着うた』の段階で、楽曲に飛びついたユーザーが多かったこと。その動向が当社の戦略や読みとは違っても、当社では『着うた』の動向次第でマーケティング戦略を変えるようにした。結果、ユーザーの反応に合致した展開ができている」
つまり、デジタル配信を単に収益の一部とみるのではなく、市場動向のデータとして活用。「着うた」のデイリーダウンロード数5000を分岐点に、この数字以上が連日続く新曲のCDには、徹底的に宣伝販促を強化している。
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| 新人ながらアルバム首位を獲得したキマグレン |
「シングルが売れれば、収益の高いアルバムのヒットにつながる。デジタル配信とパッケージCDの共生という戦略で、新しいスターがどんどん生まれた今年上期を振り返ると、大成功といえる」と小池氏は胸を張る。
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| 小池一彦社長兼COO |
同社が新人のブレークと判断する基準はCD10万枚出荷以上。昨年は、ET−KINGやSoulJaら新人14アーティストが達成しており、今年はその数を上回る計画だ。音楽市場の不振をよそに、勢いは増すばかりだ。
◇
【メモ】ユニバーサルミュージック
世界77カ国に子会社を持つ世界最大の音楽企業、ユニバーサルミュージックグループの日本法人。同社は2007年1月、A&R(楽曲制作)の強化に向けて組織改革を実施。邦楽は2レーベルから5レーベルのカンパニー制にし、競い合う環境を構築した。現在、デジタル配信とパッケージCDとの共生などを軸に、新人では07年にET−KING、GReeeeN、SoulJa、INFINITY16ら、08年上期には青山テルマ、キマグレン、鼠先輩らをブレークさせている。
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