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倉本聰さん フジ新ドラマ「風のガーデン」 再び富良野舞台
2008/8/29
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![]() 「風のガーデン」について語る倉本聰さん=北海道富良野市(草下健夫撮影) |
■「最後の作品」?
北海道・富良野を舞台に国民的人気を呼んだドラマ「北の国から」の脚本家、倉本聰さんが再び富良野を舞台に新作を書き下ろした。フジテレビが開局50周年記念として放送する「風のガーデン」(フジ系、10月放送開始、木曜午後10時)。末期がんで死に行く医師と、その家族の和解を描く。これが「最後の作品」とも言う倉本さんに、撮影の進む現地で聞いた。(産経新聞文化部 草下健夫)
「風のガーデン」は末期がんであることが分かった敏腕の麻酔科医(中井貴一)が、過去の不幸な出来事を理由に勘当されていた故郷・富良野の父(緒形拳)らと、家族の絆(きずな)を取り戻していく物語。
父はターミナルケア(終末医療)を手がける医師という設定で、人生の最期をいかに生きるべきかを問いかける。
「僕自身がね、いつ、どういうふうに死ぬのかすごく考えている。あと何年生きられるかと考えて、何回うまい酒と飯が食えるか。そうすると、一日一日の暮らし方が変わってきた」
作品を書く動機について、倉本さんはこう打ち明ける。人は「最期」をどう生きればいいのか。そのテーマを専門分野の異なる親子の医師に託した。「病気を診る医者はいるけど、患者を診なくなったといいます。そこを書きたかった」
見どころの一つが、撮影のために2年かけて造成したブリティッシュガーデン。ゴルフ場だった約600坪に、365品種の花が折々に咲く。それらの花はドラマの節目節目に登場。「明るすぎると、まわりがつらい」など、倉本さん独自の花言葉が添えられ、ドラマの展開を暗示する。
「最盛期だけではなく、つぼみもしぼむ姿も見せるのが、ブリティッシュガーデン。人生と似てるんですよ」
現在、73歳。本作の執筆中に、2度体調を崩した。
「医者はやめろというけど、僕は酒もたばこもめちゃめちゃやる。それでドラマを書いて人の心を洗濯している」。ただ、「書いているうち、(この作品が)最後という気がしてきた」と、絶筆を示唆する。
「体力的なこともあるが、テレビへの絶望もある。今回のスタッフは別だが…テレビ局が人を育てず、現場が役者を含めてものすごく悪くなっている。視聴率ばかりでなく、作品の深さを大事にしないと」
見る者にも、おのずと人生の最期を考えさせる今回の作品。自身の「最期」については?
「病院の白い壁の中で死ぬのは、僕は絶対に嫌。慣れた家で親しい人に囲まれ、痛くなく死にたい」と淡々とした表情で語った。
◇
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| 「風のガーデン」に出演する(左から)緒形拳、黒きメイサ、神木隆之介、中井貴一。ドラマのために造成したあガーデンでロケが進む=北海道富良野市 |
連続ドラマとして1981年10月から翌年3月まで放映され、高視聴率を記録。これを受けて83年3月の「北の国から’83冬」以降、子供たちの成長を追う格好でスペシャルドラマを放送。富良野の美しい風景が日本全国に知られるようになり、富良野は一躍、観光名所となった。
その後、スタッフの高齢化・定年退職などから制作続行が困難となり、2002年9月の「北の国から2002遺言」で終了。同ドラマの前編は38・4%、後編は33・6%の視聴率をマークした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
![]() 「風のガーデン」に出演する(左から)緒形拳、黒きメイサ、神木隆之介、中井貴一。ドラマのために造成したあガーデンでロケが進む=北海道富良野市 |
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