リライタブルペーパー
2007/10/26
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![]() リライタブルペーパーと同じ書き換え技術が使われているカード類 |
■1000回書き換え可能な“紙”/IC・ポイントカードでも活用
地球温暖化など環境問題への関心が世界規模で高まる中、「リライタブルペーパー」という紙の需要が拡大しています。
IT(情報技術)の普及で紙は使われなくなると思いきや、実際はコピーやプリンターなどに使われる情報用紙は増える一方。国内生産量は年間164万トン(2006年実績)と高水準を維持し続けています。内容を確かめもせず、1回読んで捨てるようなものでも、とりあえず印刷してしまったりと、まだまだもったいない使われ方が多いようです。
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そんな現状に対応して開発されたのが、「書き換え可能」という意味の「リライタブル」という言葉を冠した紙です。このリライタブルペーパーは文字通り、いったん印字しても、必要がなくなったら消去し、再び印字できるという魔法のような紙です。
この紙はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を使用しているため耐久性が高く、1枚で約1000回の繰り返し印刷ができます。ファクスなどで使われている感熱原理を利用することで、百数十度の熱を加えて印字し、印字のときよりも低い温度で加熱すると文字が消去できる仕組みです。そのため、トナーやインクなどの消耗品が不要なのも大きな特徴です。
値段は1枚約200円。普通のA4用紙が約6円なので、かなり高価です。しかし、1000回利用すれば、トナーなどの消耗品を含めても1枚あたり約0・4円で済む計算です。同時に二酸化炭素(CO2)排出量も約85%削減できるそうです。
リライタブルペーパーに使われている技術は、JR東日本の「Suica(スイカ)」や関東私鉄共通の「Pasmo(パスモ)」などICカード乗車券の表面に印字されている有効期限などを書き換える技術と同じです。また、百貨店やスーパーなどのポイントカードの文字表示欄の書き換えにも同じ技術が使われています。
最近では、ICタグ(電子荷札)内蔵のリライタブルペーパーも販売されています。ICタグのデジタル情報をペーパー表面に印字し、その内容を目で確認できるようにしたことで、工場や物流の工程指示書や荷票としても活用されています。
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ただし、“簡単に書き換えが可能”なので、保存の必要な文書には使えないことや、リライタブルペーパーを利用するためには1台約100万円もする専用のプリンターが必要になるなど広く普及するには難点もあります。使用可能なインクの色が少なく、フルカラー印刷には適さないことや印刷速度が遅いなど技術的な課題もまだ多いようです。(西村利也)
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