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メラミン 合成樹脂の原料/牛乳のタンパク質かさ増しに悪用

2008/9/24

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中国江蘇省でメラミンに汚染された粉ミルクを回収する当局関係者(AP)
中国江蘇省でメラミンに汚染された粉ミルクを回収する当局関係者(AP)

 中国製牛乳への「メラミン」混入問題の余波が広がっています。日本でも、メラミン入り牛乳を原料にした食品が、病院などで食べられていたことが明らかになりました。台湾やシンガポール、マレーシアなどアジア各国・地域では、中国製乳製品の輸入禁止措置がとられるなど、深刻さが増しています。

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 メラミンは有機化合物の一種で、同じく有機化合物で、接着剤などの成分であるホルムアルデヒドと合成することで、メラミン樹脂の原料になります。メラミン樹脂は水や摩耗による衝撃に強いことから、家具や化粧板、食器などの材料になっています。メラミン樹脂を製造している松下電工によると、通常の状況では「メラミンが食品などに混入することは考えられない」そうです。

 今回の問題では、牛乳の成分検査の際にタンパク質を増やすためメラミンが混入されたといいます。検査ではメラミンをタンパク質と認識するため、タンパク質量が基準値に満たない牛乳に混入して、検査クリアを狙って悪用したというわけです。

 これまでもメラミンによる問題がなかったわけではありません。昨年3、4月には米国で、メラミンが混入した中国製ペットフードを食べた犬や猫が大量死する事件がおきています。

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 米食品医薬品庁は昨年5月、メラミンを継続的に生涯摂取しても健康に影響が出ない1日の摂取量(耐容一日摂取量=TDI)を体重1キロあたり0・63ミリグラムとする暫定基準を設定。欧州食品安全機関も翌6月、メラミン関連化合物を含めたTDIを体重1キロあたり0・5ミリグラムとする暫定基準を発表しました。

 一連の問題を受けて、日本も中国製の小麦グルテンなどを対象にメラミン検査を始めたのですが、牛乳は「中国からの輸入がほとんどなく、検査の対象ではなかった」(厚生労働省)とか。

 メラミンをラットなどに投与して半数が死亡する最少量は、体重1キロあたり3161ミリグラムです。中国製ギョーザによる中毒事件で混入されていた農薬メタミドホスは、11〜23ミリグラムで半数が死亡するとの報告もあり、メラミンの毒性は低いとされています。

 日本の食品安全委員会は「結石との因果関係はわからない」としていますが、中国ではメラミン入り粉ミルクを飲んだ乳児の腎臓結石による死亡が相次いでいます。

 食品の安全を揺るがす事件の頻発に、国内食品メーカーは頭を痛めています。検査態勢も強化していますが、メラミンのような想定外の物質の混入には「検査を強化しようにも、どこまで対象にすればいいのかわからない」(冷食大手)と、対応を苦慮する声も上がっています。(松岡朋枝)

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