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| 社員食堂で指を読み取り機にかざすだけで支払いが終了する=5日、川崎市幸区の日立システムプラザ新川崎 |
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「Suica」や「PASMO」「おサイフケータイ」など多様な電子マネーが普及する中、“指一本”でOKという究極のお手軽電子マネーが来年登場する。
日立製作所は5日、指をレジにかざすだけで買い物ができる「指静脈マネー」を開発、来年春以降に実用化し、スーパー、ホテルなどに売り込む。5日、川崎市内にある同社事業所の社員食堂と売店で、実証実験を公開した。
ICカードによる電子マネーや携帯電話クレジットなど決済手段が多様化しているが、指静脈で認証するため「カードを忘れても大丈夫」(日立の田代勤セキュリティーソリューション本部長)と優位性を強調。指紋など他の生体情報に比べパターンを取得されにくく、読み取り機が指以外を認証しない機能も備えるため偽造に強いという。
実験はJCBと共同で実施。外からは見えない指の静脈パターンを赤外線で読み取り個人を認証し、クレジット決済する仕組みだ。1台2万8000円という読み取り機をパソコンにつなぐだけの簡単なシステムで、同事業所に働く3000人の従業員のうち、200人を対象に9月から実験を始めた。
指をかざして個人を認証し、支払いが完了するまで約4秒。照合時間はICカードよりも若干遅いが、カードを取り出す時間も考慮すると速い。社員からの要望も強く、全社に実験を拡大することも検討している。
日立は、まず特定のカード会員などを対象にしたサービスとして展開し、将来的には少額決済も可能な電子マネーとして普及させたい考え。すでにスーパーやホテル、娯楽施設などから引き合いがあるといい、早ければ10年度に30億円の売り上げを見込む。
日立の指静脈認証は、すでに銀行のATM(現金自動預払機)に個人認証システムとして、生体認証を採用している銀行の8割にあたる約50行に導入され、対象のATMは約5万台程度に普及している。
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