「柏崎再開」効果300億円 東電、通期経常益2000億円に
2009/11/12
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東京電力の2010年3月期通期単独の経常利益が2000億円程度になる見通しであることが11日、わかった。2007年7月の中越沖地震で被災し、運転停止した東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市、刈羽村)の1〜7号機のうち、100%の出力で試験運転中の6号機(135.6万キロワット)が順調に稼働することで、コスト削減が見込めるためだ。
6号機の稼働により火力発電用の石炭や重油など燃料費を500億円近く節減できる見込み。しかし、暖冬傾向などから電力需要が伸び悩むうえ、原油価格上昇の影響で、中間決算で1740億円だった経常黒字の上乗せ額は小幅にとどまる。
6号機の試験運転は順調に進み、地元の新潟県技術委員会は10月17日に営業運転入りを了承済み。新潟県と柏崎市、刈羽村の3首長が了承し、最終的な国の検査が済めば、営業運転入りできる見込みだ。東電では営業運転入り後に、数字を精査して業績予想を発表する。
柏崎刈羽原発で営業運転入りするのは6号機が初めて。東電は同原発が営業運転入りしていないため業績予想を発表してこなかった。6号機より早く試験運転入りしていた7号機(135.6万キロワット)はトラブルにより一時運転を中断。今月8日には試験運転を再開したが、しばらくは試験運転が続く。
このため、6号機の営業運転入り段階で発表する業績予想には、試験運転中の7号機の燃料費節減効果は含まれない。ただ、試験運転でも実際には節減効果が生まれるため、7号機が順調に稼働すれば、通期単独の業績は、さらに数百億円単位で上ぶれする。
東電が10月30日に発表した09年9月中間決算は単独で2兆3978億円の売上高に対し、経常利益は1740億円。中間決算時には通期の売上高を4兆8800億円程度と見込み、7月31日の第1四半期決算発表時の4兆9900億円よりも引き下げた。新たな業績予想の発表段階では景気の先行きが思わしくないことや暖冬傾向から、さらに売上高の減少を見込む可能性がある。
また、中間決算(実績)で1バレル61.82ドルだった原油価格の上昇が利益を圧迫するほか、電力会社の決算では工事のコスト計上が下期に集中することも影響する。このため、6号機の稼働で燃料費節減効果が見込めるものの、下期の経常利益の上乗せ額は200億〜300億円程度に止まる。
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