玉田工業 タンク転用地下室の評定書取得 新築住宅対象に全国展開
2009/11/11
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![]() 建築評定書を取得した「デポエンジェル」。石油タンクを転用したことで低コストが売り物 |
ガソリンスタンド向け地下石油貯蔵タンク大手の玉田工業(金沢市)は、同タンクを転用したミニ地下室・倉庫「デポエンジェル」の評定書を日本建築センターから取得した。
評定書は、同地下室を建築物として性能評価したもの。これまで主に増改築や家屋から離れた庭先での設置に限定して販売展開してきたが、評定書を取得したことで、住宅新築時に住宅地下部分に設置することが容易になる。今後、年間100件の受注を目標とするほか、大規模住宅分譲地やハウスメーカーに採用を働きかけ、コストダウンも目指す考えだ。
デポエンジェルは、ガソリンスタンドの地下石油貯蔵タンクと同様に、工場で鉄板を溶接し、断熱材やFRP(繊維強化プラスチック)を巻くという製造法で造られる。
通常の鉄筋コンクリートで造る地下室は、地下水の水位が上昇したときのために水をくみ上げるポンプを設置する必要などがあり、実際、水の浸入によるひび割れなどの可能性もある。これに対し、デポエンジェルはガソリンの貯蔵用として、高い性能が確保されており、基本的には埋めるだけで半永久的に完全防水が保たれるという。
価格は、3〜4畳タイプで工事費込みで200万〜300万円。コンクリートなどで地下室を造る従来の方法では、15畳程度で1000万円程度の費用がかかるという。キッチンの床下に、ちょっとした倉庫スペースがほしいというような需要に低コストで応えられるうえ、大量の注文を受けて「量産を実現できれば、大幅に製造コストを引き下げられる」(同社)と期待する。
日本建築センターの評定書は、建築物などの構法、材料、部品、設備などについて、建築基準法などに照らして性能を評価するもの。この取得により、同じ基準や条件でデポエンジェルを全国的に展開できるようになる。デポエンジェルは、2005年の事業開始から約5年間で約50件の施工実績があるが、今後本格的に受注活動を展開し、年間100件以上の施工を目指すほか、大規模分譲地やハウスメーカーなどへ採用を働きかける。
デポエンジェルは、窓のないタイプならば採光の基準を満たさないため物置としての用途に限定されるが、ドライエリアを設けるなどの基準を満たせば寝室などの居室としても使えるという。
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