W杯バレー 北京五輪切符に全力 全日本女子キャプテン・竹下佳江選手に聞く

2007/11/14

 ■きょうからW杯バレー名古屋ラウンド

全日本女子バレーの司令塔としてチームを引っ張るキャプテン、竹下佳江選手(中井誠撮影)
全日本女子バレーの司令塔としてチームを引っ張るキャプテン、竹下佳江選手(中井誠撮影)
 
 バレーボールのワールドカップ(W杯)女子大会は、きょう14日から名古屋ラウンドがスタート。柳本晶一監督(56)率いる全日本女子が通算成績6勝2敗を引っさげ、キューバ、米国、ブラジルと対戦する。北京五輪出場権獲得に向け、最終決戦に挑む全日本女子からキャプテンで司令塔の竹下佳江選手(29)に勝利への道を聞いた。(堀口葉子)

 −−札幌ラウンドでは3連勝し弾みがでてきた。W杯最終決戦への思いは。

 「やはり、このW杯で北京五輪出場への切符がとれるので、死にもの狂いでチーム一丸となり、つかみにいきたい。北京五輪の舞台に立ったときには、自分が目指せる最後の五輪だと思って戦うので、まずはW杯で良いパフォーマンスをみせたい。今、悔いにならない戦いをすることで、最後に結果がついてくると思う。気を引き締めて、全力で頑張りたい」

 −−ベテランブロッカーの多治見選手(35)から現役高校生セッターの河合選手(17)ら、と選手層が厚い。その中で、キャプテンの役割とは。

 「今年は年齢層が幅広く、今までやったことがないメンバーがそろっているので、(まとめる上で)難しい年でもある。試合中は、それぞれの選手がどういう状況かを察し、励ます言葉や肩の力が抜ける言葉をかけ、プレーで助けたい。とにかく、目配り気配りを細かくし、人が見えない所でもどう動くかが大切。気負うことなく、自分が考をどうチームに伝え、どうチームとして動いていくか、を常に考えたい」

 −−セッターはスパイカーら人を生かす、影の力。日本の大黒柱、竹下選手流とは?

4日のセルビア戦では、司令塔・竹下佳江選手(背番号3、写真右)のトスワークがスパイカー・大山加奈選手(背番号2)を生かした
4日のセルビア戦では、司令塔・竹下佳江選手(背番号3、写真右)のトスワークがスパイカー・大山加奈選手(背番号2)を生かした
 
 「実は、確立されたものは自分の中で持っていないんです。自分自身もいろいろ試しながら、どうしたらチームがいい方向にいくかを常に考えている。大切なことは、人の話や意見をよく聞き、ヒントにしていくこと。人を生かす上で、自分を殺さなければいけない所もある」

 −−世界を相手に、日本ならではの強みを生かす。

 「日本の強みは即効性。日本に2メートルや190センチメートル台の選手はいないし、私も身長は低い。では、自分たちがどう戦わなければいけないか、となるとおのずと戦い方が決まる。それは、組織力、個々のコンビネーションを生かし、自分たちのシステムを出すこと。結果、世界と対等に戦えると思う」

 −−MVPを獲得してきた。世界の目をどう感じている

 「いやらしいプレーヤーだと思ってもらえるのはうれしい。より一層、いやらしくなろうと思うし、それが勝ちにもつながると思う。そういう意味では、もっともっといやらしいバレーができれば、と思う」

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【プロフィル】竹下佳江

 たけした・よしえ 福岡・不知火女高(現誠修高)卒。96年NEC入社。02年からJTマーヴェラス。04年プロ契約。多彩なトスワークで司令塔として活躍、04年アテネ五輪で5位入賞。159センチ。29歳。北九州市出身。

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【用語解説】バレーボールW杯

 五輪、世界選手権とともに世界3大大会の1つとされる。4年に1回、五輪開催前年度に行われる。男女とも、日本を含む12カ国がリーグ戦を行い、上位3チームに来年の北京五輪出場権が与えられる。

 現時点で北京五輪への出場権があるのは開催国の中国だけ。全日本女子は現在、通算成績6勝2敗(5位)で、今大会での出場権獲得へ望みをつないでいる。14日キューバ、15日米国、16日ブラジルと戦う。全日本女子がここで出場権を逃した場合、来年5月の世界最終予選に挑む。W杯男子は、18日から。全試合、フジテレビジョンで放送。今年のW杯で最高の平均視聴率は、10日のポーランド戦で20・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

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