【好機!】マツ六 松本將社長(47)
2008/3/26
![]() 【プロフィル】松本將 まつもと・しょう 慶応大学大学院修了。1985年シャープ入社。88年9月に退社し、10月マツ六入社。金物建材部長、副社長を経て、2004年6月から現職。大阪府出身。 |
■建築資材6000アイテムを翌日配送
祖父が創業した八十余年の伝統ある老舗の建築資材商社の3代目として、業界初となるサービス「ファーストリフォーム」を展開している。
リフォームに必要な住宅資材、インテリア資材、エクステリア資材など必要なモノを必要な数だけ、必要な場所へ届ける。これまでにない画期的なサービスは、施工業者ら建設業界に携わる人たちから歓迎されている。
大学卒業後、大手電機メーカーのシャープに入社する。その後、跡を継ぐために退職し、大学院でMBAを取得した。しかし、入社後は業界の体質に疑問を持つようになった。「流通経路が複雑で在庫を多く抱えている。そのため価格に跳ね返り、施主の視点に立っていない。必要な商品を必要な量だけ、素早く届く仕組みをつくらなければならない」と思い至った。
その結果、オフィス用品の配送サービスを展開するアスクルのビジネスモデルを建材業界にも持ち込もうと決意した。2003年に「ファーストリフォーム」の名称でテスト運用を開始し、05年から本格稼働させた。
ファクスやネットで注文をすれば、たとえ1個であっても翌日には指定の場所に届ける。「従来は注文してから届くまで3、4日もかかっていたが、建築現場で実際に仕事をする施工業者にとっては、資材が翌日には届くので仕事が滞ることがない」と利便性を強調する。
決済などの取引は、販売特約店である全国各地の約650社の金物店・建材店を通じて行っている。「金物店・建材店は長い間、商品や現場での相談に当たるなど、施工業者をバックアップしてきた。地域での信頼も高く施工業者が安心して利用できる」と説明。金物店・建材店にとっても「販売特約店になることで、私たちがそろえる6000アイテムの商品を在庫にしたのと同じ効果が得られる」と、同社と施工業者、金物店・建材店のそれぞれに利点があると強調する。
また、同社では建材の販売だけでなく、施工業者への情報提供も行う。「バリアフリー建材は手すりの高さの調整一つとっても、住む人の腰の曲がり具合で取り付け方に微妙な違いが出てくる。そのノウハウも提供している」と施工業者にとっては至れり尽くせりだ。
建築基準法の改正により建築確認申請手続きが変更され、住宅建設戸数が大きく落ち込んでいる。「だからこそ今が住宅をリフォームするチャンス」と話す。「新築不況で仕事が少なく買い手市場になっている。このため施工費もそれほどかからず、質の高いリフォームが期待できる」ためだ。「協調互敬」を経営理念に、住宅の質的向上に貢献する。(佐竹一秀)
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【会社概要】マツ六
▽本社=大阪市天王寺区四天王寺1の5の47
▽資本金=1億5150万円
▽従業員数=273人
▽売上高=236億円(2008年3月期見込み)、09年3月期は240億円を計画
▽事業内容=住宅、インテリア、エクステリア用などの資材の販売

